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2018年に大阪でも台風21号の被害を受け、このように壁が欠落したお家を彼方此方で見かけました。
その時期に補修工事の依頼が殺到して回りきれなかったというのが現実で、その頃はこういった壁は除去して地を組み、壁材を貼るというしか方法がなかったです。
何故? このように欠落したお家が多かったのか?
それは共通して、建物の老朽化で劣化が原因でした。
築年数が30年を超えるお家の壁はモルタルで仕上げているのが多いです。
この下はラスといってスチールの網目のものにモルタルを喰い付かせているという感じです。
数年経つとこのラスはスチールですから、壁から浸水したり湿気などでやがて錆びてきます。
そうすると、このラスを止めているタッカーもスチールですので錆びると打ち付けている木から離れていきます。
そして台風21号のような突風が吹いた時に、内側から強風に押されたので耐えれず、そのまま剥がれ落ちました。
アタックSPB工法では、このようにならない為に、木で組まれた地の間柱にアンカーを打ってビスで止めようと試みました。
この下の木は築年数が30年以上経っているお家でも、しっかりとしている所が多いです。
そこで下地探しセンサーで間柱を探し、そのしっかりとしている間柱にアンカーを打ってビスで止めていくと浮いているモルタルがピタっと止まります。
単にビスを沢山打つだけでなく、間柱に数カ所打ってしっかりと止めてしまいます。
これでラスが錆びて止まっていないモルタルも剥がれ落ちる事を防ぐ事が出来ます、
これは台風の被害がなければ考えも付かなかった発想で、出来るだけお金のかからないように何か良い工法はないだろうか?と考えた状況から出た発想でした。
また大阪に限らず、いつ凄い台風が来て前回のような事になるか?わからないですし、地震もいつ発生してもおかしくない状況。
その時にお客様に喜んで頂ける施工が出来ればと思っております。