アタックSPB工法®︎のブログ

外壁の塗装工事に一番大切なのは、下地処理です! アタックSPB工法®︎は最強の塗装下地として拘り、施工しています。

進化しても変わってはいけない塗装の根本

私が塗装の職に就いたのが35年前。

 

35年間ずっと塗装工事に携わってきましたが、その間に使っている塗料が進化し、使っている刷毛やローラーなどの塗装用具も進化してきました。

 

一つ付け加えると作業着も昔に比べると現在は格好良くなりましたね!

 

時代の変化と共に進化していく事は当然ですが、塗装の場合は進化と共に工程を省いてコストダウンという物を売る為に開発しているような感じがします。

ケレン、錆止め要らずで1回で仕上がるという塗料などがそんな感じで売られていますが、塗装をナメてるのか?と言いたい塗料です。

 

私が塗装をしだした昭和61年頃のお家の外壁は、左官の掻き落としや刷毛引きの仕上げが大半で、築10年ほど経つお家に吹付タイルで塗替えというのがブームになって全盛期の頃だと思います。

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掻き落とし

 

新築の戸建て住宅やマンションの外壁には、リシン、セメントスタッコ、そして吹付タイルがやはり断トツで多い時期でした。

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吹付タイル(ヘッド押さえ)

 

その当時の上塗りに使っていた塗料は殆どがアクリルの強溶剤で、水性のアクリルも有りましたが当時は強溶剤と水性というのは比較にならないほど強溶剤の方が良かったです。

 

そしてその当時は刷毛とローラーで塗るよりも、エアレスで吹いて仕上げている方が多かったです。

 

その当時の外壁塗装は現在に比べると凄く儲かっていたのではないかな?と思います。

 

そしてそれから数年後に、その新築で吹付タイルやリシンで塗装した建物の塗替え時期に単層弾性の上塗りが当たり前のように使われるようになりました。

有名なのが日本ペイントのDANユニです。

 

しかしこの塗料は数年後に問題となりました…

 

下塗りにシーラーを塗っていても、少し剥がれている部分をめくりだすと、キリがないぐらい剥がれ出して止まらないという塗料で、数年後に漏水などで塗膜の内側に水が回ると、そこから剥がれ出してボロボロと剥がれ出して、数え切れないほどの沢山のクレームが入った事だと思います。

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この写真のような状態の外壁をよく見かけましたが、これが単層弾性の代表的な例です。

 

それから、セラミックの石状を営業する訪問販売の業者さんも増えて、セラミックなので半永久に持ちますとか言って一時期は石状で仕上げている外壁も多かったですが、これも下地処理をきちんとせずに仕上げているので数年後には無惨な姿と化して、これも沢山のクレームで沢山の訴訟に膨れ上がっていました。

 

現在は会社名を変えてやっている大手の業者さんも有りますが、大半はそのような訪問販売の業者さんは残っていません。

 

そしてお家の塗替えをして高いお金を支払ったのに酷い目にあったというお客様も沢山居たという事は事実なのですが、実際に沢山のお客様から相談を受けて私はそんな無茶苦茶な塗装をしている現状の壁を下地から補修してやり替えてきました。

 

ちょうどそんなクレームが多かった時期の25年前ごろに、今度はメーカーが微弾性フィーラーを売り出しました!

その当時は微弾性フィーラーはシーラーが要らず、そのまま地に直接塗れるという事で売り出し、上塗りはウレタンが主流でした。

この時も強溶剤と水性のウレタンがあり、やはり強溶剤のウレタンの方が品質は断然良かったです。

 

それから2年ほどで上塗りに水性シリコンが登場してきました。

ウレタンよりも耐候性があり、12年は持つと言われて良い材料だと思いましたが、出た当時は凄く高かったですので、ウレタンを塗っている方が多かった気がします。

 

しかし水性シリコンが出てから2年ほどで値段は凄く下がり、ウレタンと然程変わらない値段になってからは水性シリコンがお家、マンションなどの塗替えでは大半で使われるようになりました。

 

この微弾性フィーラーにトップが水性シリコンという仕様が25年経った現在でも定着し、現在は水性シリコンよりも耐候性が高いと言われるラジカルという塗料を上塗りに使っている塗装屋さんが多いです。

 

弊社も現在は、このラジカルのダイナミックトップ(関西ペイント)をお勧めして使っています。

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ダイナミックトップ

 

これまでの外壁塗装の流れを述べさせて頂きましたが、微弾性フィーラーが出るまでの下地材もカチオンフィーラー、ローラーで塗れるというアンダーフィーラー、プラサフなどが有りましたが、私は現在でも微弾性フィーラーよりは万能だと思っています。

シーラーレスと使われている微弾性フィーラーは、実際には爪で擦ると簡単に剥がれるので昔からシーラーが要らないとは思っていませんでした。

 

現在は各メーカーから微弾性フィーラーの専用シーラーが出ていますが、シーラーを塗って微弾性フィーラーをウールローラーで塗って厚みが付かないのであれば、カチオンフィーラーを塗ってシーラーを塗る方がよっぽど強い下地が作れると思っています。

 

これは外壁塗装の歴史を振り返ってみると、カチオンフィーラーが下地材として使われていたのが30年ほど前ですから、現在はベテランとして20年〜25年迄の経験がある職人さんはカチオンフィーラーを旧塗膜の上から塗ったという経験のある人がかなり少ないと思います。

 

カチオンフィーラーというのは本当に密着性も良く抜群な下地調整材だと思います。

しかしあまり使われていないのは、20kgセメント袋に入っているので重たいし、大きなバケツなどで練って一斗缶に移して足場に上がるというのも手間がかかるし、一番のデメリットとしては足場に練り置き出来ないという事で作業性が良くないという事だと思います。

 

この先もどう進化していくのか?

それはわかりませんが、メーカーは光触媒、フッ素、無機、遮熱とどんどん高価な塗料を開発していってますが、1缶が5万円を軽く超える塗料です。

 

耐候性に強い塗料を開発していく事も良いですが、私は35年間この仕事をしてきて一番大切だと思う事が、一番下に塗るシーラーをどれだけしっかりと密着させる事が出来るのか?

また下地が、よく吸い込むALCや旧塗膜がスタッコなどの場合、吸い込みを止めて目止めの出来る下地を作れるのか?

上塗りよりも下地の段階の方が気になります。

これだけはこの先、時代の変化と共に進化したとしても塗装の根本として変わってはいけない事だと強く感じます。

 

下地さえしっかり出来ていれば、上塗りは前で述べさせて頂いた、ダイナミックトップで十分過ぎる仕上がりで長持ちさせる事が出来るのです!

ダイナミックトップは1缶が1万2千円前後ですが、私はその値段以上の値打ちのある塗料だと思いますし、お客様に1缶5万円以上する塗料はお勧め出来ません。

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営業マンを沢山抱えている業者さんは勿論、他の業者さんとは違うという事を強みでそのような塗料を売りにするのだと思いますが、実際に現場をずっと見てきた私からするとお客様に無駄に高いお金を使わせて、値段に担わない施工をしているなとしか思えません。

 

これは今年の年頭の決意ですが、今年はそのように高い値段を支払ってトラブルに巻き込まれるお客様を1人でも減らしたいと思いで、しっかりと営業をしてアタックSPB工法を知って頂こうと思います。

 

アタックとは、そのような茶番の業者さんを攻撃していくという意味のアタックなのです。

なのでそのような業者さんと相見積の中に入れて頂いて、比較して頂き、お客様に下地の重要性を理解して頂いて1つでも多くの受注を取って喜んで頂ける施工をしたいと思います。